この二人のベートーヴェンは、2枚組のCDでも愛聴している。
王子ホールでケラスのベートーヴェンを聴くのは二回目で、
前の時は2005年10月でピアノが野平一郎さんだった。
もう12年も経つのだな。
ケラスは見たところ相変わらず若々しく、風貌物腰はちっとも変わらない。
演奏は。。いやあ、おもしろかった!
CDで予想はしていたが、メルニコフがすごい。
伝統的ドイツ的な演奏が吹っ飛んで万華鏡のように散ってるかも。
メルニコフを聴いていると、ちょっとArt Brutの美術を想い出す。
別の世界からの通信を聴いているような。
表向きはベートーヴェンツィクルスの第一夜だったが、
今夜だけみると、ベートーヴェン/ドビュッシー/ウェーベルンというコンサートになっているところも痛快!
ドビュッシーのソナタ、1楽章だけアンコールでやったが、ぜひ全曲聴きたい!
そういえばケラスは、ソナタは紙の楽譜を見て弾いていたが、
魔笛の主題による変奏曲2曲は、iPadの譜面で弾いていた。
足元に置いたコントローラーで譜めくりするようだ。
だんだん、増えていくのだろうな。
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