ピリス(ピレシュ)とブロムシュテットのベートーヴェン
2018-04-21


午前の診療を早めに終え、
夕方はブロムシュテット指揮N響C定期。
ブロムシュテットさんは40年も前から聴いている。
昔は謹厳でちょっと窮屈な感じがしたが、
歳を重ねるほどに音楽が生き生きと若々しい。
稀有の人だ。
今年91歳になるはずだが、
ちょうど今の季節の新緑のような輝きと力が響くはず。
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そう思って聴き始めたが、一曲め、
マリア・ジョアン・ピレシュの独奏によるピアノ協奏曲第4番は、
完全にピレシュの音楽だった。
あんなに才気煥発はじけるようなモーツァルトでデビューした彼女が、
慈愛の眼差しで人生を振り返るかのような音楽を弾いて引退しようとしている。
泣きそうだぜベイビー!
って我ながら爺臭い感想だな。
半世紀も音楽を聴いてきたからな。

後半の交響曲第四番は、
溌剌としてダイナミック。
余計なもの、足りないものが何も無いと感じる。
今のブロムシュテットさんの境地を示す演奏だった。
[音楽]

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